NPO法人 古館まちづくりの会

　このたび理事長に就任した石幡　信です。福島から岩手に来て５３年、通勤の関係から古館に住んで３８年になります。６０才で退職するまで、ほとんど地域とは関わらない生活をしておりました。年金生活に慣れ、１年も過ぎようとした３月に東北大震災が発生し、郷里の福島も原発の事故で大混乱になりました。このような状況に、何かしなければと思ったのが、古館公民館に関わるきっかけでした。

　周囲を見渡せば、３０代で入居した我々世代も７０代、子ども達は独立し、高齢者だけの集落になりつつあります。幸いなことにまだまだ元気な方々が多く、その経験と知恵をお借りして、住みやすく安心なまちづくりのお手伝いができれば良いと思っております。

　小学生の頃、宮沢賢治の『雨ニモマケズ　風ニモマケズ・・・』の詩を意味もよくわからず、口ずさんでいた記憶があります。『慾ハナク　決シテ瞋ラズ　イツモシヅカニワラッテヰル　一日ニ玄米四合ト　味噌ト少シノ野菜ヲタベ　アラユルコトヲ　ジブンヲカンジョウニ入レズニ　ヨクミキキシワカリ　ソシテワスレズ　　(中略)　 ヒドリノトキハナミダヲナガシ　サムサノナツハオロオロアルキ　ミンナニデクノボートヨバレ　ホメラレモセズ　クニモサレズ　　ワタシハナリタイ』このような心持ちで、地域のお役に立てれば良いと考えています。よろしくお願いします。